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docs.python.jpでのドキュメント公開終了

これまで、python.jpではPythonの日本語ドキュメントを公開してきたが、この度、ドキュメントのホスティングを終了し、docs.python.org へのリダイレクトのみをおこなうようになった。

www.python.jp

実に喜ばしいことである。これまで、日本語ドキュメントは python.jp においてある私家版でしかなかったが、python.orgで公開されることで、一定の公式っぽさを得ることができる。

また、python.jpは私が一人でほそぼそと、さくらインターネットの一番安いVPSで管理運用してきた。しかし、これからはPython本家の運用チームできっちり運用していただけるのである。

別に難しいことをしていたわけではないが、python.jp運営のプレッシャーはちょっとしたものだった。ここ近年のPythonブームも、私がちょっとしくじってドキュメントを参照できなくなる、なんてことになると、多少なりともケチがつきかねない。Python.jpにはもうドキュメントもメーリングリストも存在しない。安心して安サーバを利用できるというものだ。

Python.jpのこれから

Pythonドキュメント日本語訳がpython.jpから離れる、ということは、私個人にとっては非常に感慨深い。

もともと、python.jpドメインは、翻訳したPythonドキュメントを公開するために取得したものだ。取得したのは2001年のことで、この頃はまだGithubは存在せず、SourceForgeがようやく使われだした頃だ。無料でドメインホスティングしてくれるサービスはなかったため、一般企業にサーバを貸していただいて運用していた。VPSではなく、物理的なハードウェアを一台丸々である。まだVPSも一般的ではない時代だったのだ。

で、今回、Pythonドキュメント翻訳プロジェクトがPython.jpから完全に分離するということは、Python.jpは一定の役割を終えた、ということになるのだろう。18年間、お疲れ様でした。

とはいえ、せっかく Python.jp というかっこいいドメインが手元にあるのだから、なにか有効活用したい。現在、Python関連のニュースや企業からの求人などを無償で公開したり、Pythonの環境構築ガイドを公開したりしているが、もうちょっと良い使いみちがないものかと思っている。なにか良い案があれば、Python.jp Discordサーバ などでご提案いただければ幸いである。