python.jp改善計画
先日、CROSS2015 というイベントで、日本のPythonコミュニティ全般についてのパネルディスカッションに参加させていただいた。
90分という長丁場で、途中でトイレ行きたくなったらどうしようなどと余計な心配をしていたが、とくにダレることもなく緊張感をもって最後まで楽しく過ごせた。会場にお運びいただいた皆様と、パネラーの皆様にお礼を申し上げたい。
この辺の話をするにあたって、python.jp の今後について、いろいろと考えることがあった。大した話ではないが、今後のpython.jpの予定についてちょっと書いておきたい。
Job Boardの作成
Pythonを本格的に採用している企業などでも、Pythonプログラマの求人というのはなかなか難しかったりするので、少しでもその辺のサポートをしたい。
掲載は無料。掲載期間は6ヶ月で、6ヶ月たったら再掲載の申し込みがない限りは削除。 人材採用企業などからの掲載はお断り。ってな感じでやろうかなと。
メーリングリストの停止
現在、Python.jpでは Mailman を使ったメーリングリストを運用している。しかし、自前のメーリングリストサービスを使っていても、特にこれといった付加価値を提供できているわけではない。また、運用負荷が高い割には、どのメーリングリストもあまり利用されていない。
ということで、現在のメーリングリストは、近いうちにGoogle groupに移行しようと考えている。メーリングリストのアーカイブはこのまま残すが、新規の投稿は停止する。
移行手順とスケジュールは、決まり次第各メーリングリストに通知する予定。
また、メーリングリストの代わりに、だれでも簡単に参加できて使いやすいChat系のサービスがあれば、使ってみたいと思っている。<https://gitter.im> あたりはgithubのアカウントがあれば無料で使えて、MarkdownでPythonスクリプトの構文ハイライトもできるし良いかなとおもうけど、Slackあたりと比べうと機能的にはちょっとさびしいか?
ドキュメント翻訳プロジェクト
さいきんあまり参加できていないが、私がコミュニティ活動として一番大事に考えているのは、Pythonドキュメント翻訳プロジェクト だ。
Python.jpを使って、もうちょっとドキュメント翻訳プロジェクトの活動や成果を可視化できるような仕組みを考えたいと思っている。
「PyJUG」の終わり
利用者にはあまり関係のない話だが、これまで、「python.jpは 日本Pythonユーザ会(Python Japan User's Group:PyJUG) が運営しています」という建前でやってきた。Python.jpは日本を代表するPythonコミュニティであり、またPython.jpを私物化するつもりはない、という意思表示のためだ。
しかし、「PyJUG」はあまり実体のない、名前だけの存在で、現在ではメンバーも定まっていない。むかしpython.jpを立ち上げた頃には10人ぐらい集まってメーリングリストでわいわい話しあったりしたが、特に目立った活動をしたりイベントを実施したりということも無い。
この実体のない「PyJUG」という名前を出しているばかりに、「PyJUGってなんですか。なんか怖い人達のあつまりなんでしょ」というような怪しい雰囲気を醸し出してしまうことが多い。
ということで、混乱を招くだけの「PyJUG」はもうやめようと思っている。今どき、Webサイトを運営するのにユーザ会は必要ないだろう。githubにサイトのソースを公開し、希望者に更新権限を付与するだけで十分だ。