このBlogは移転しました。今後は aish.dev を御覧ください。

オープンソースstackoverflowクローン OSQA

IT技術者の皆さんなら、Stack Overflow というサイトをご存じだろう。いわゆるQ&Aサイトだが、非常に使い勝手の良いサービスで、この手のサイトにはあまり足を運ばないようなプログラマでも、ここでは書き込んでいるのを見かけることも多い。

Stack Overflowのクローンサイトを構築するアプリはいくつかリリースされているのだが、今回、その中から OSQA というアプリを日本語化したので、ついでにサイトを立ち上げてみた。

http://answer.pythonpath.jp



ドメイン名はpytonpath.jpだが、Python関係なく質問・回答を寄せていただきたい。プログラミングやシステム管理などに関するものであれば、なんでもOKだ。

掲示板との違い

これはいわゆる掲示板サービスではないし、「Yahoo知恵袋」のようなQ&Aサービスともちょっと違う。単に質問と回答を繰り返すのではなく、質問と回答を蓄積し、一種のナレッジベースとして機能するようになっている。Wikiサービスのような使い方と考えても良いだろう。質問と回答サービスであって、相談サービスではないのである。

このため、自分が投稿したものだけではなく、他人が投稿した質問や回答でも後から編集できるようになっている。

コミュニティによるモデレーション

質問・回答の修正は誰でも行えるわけではなく、一定の「カルマポイント」を持つユーザだけが編集権限を持つ。興味深い質問をや良い回答には他のユーザが投票できるようになっていて、その数に応じてポイントが貯まる。逆に、意味のない質問や回答には反対票が投じられ、この場合はポイントが減少する。ポイントが貯まるにつれて、編集だけでなく、質問のクローズや削除など、サイトのモデレータとしての権限を行使できるようになる。

メール通知

OSQAはメールによる通知が充実していて、自分の質問や回答にコメントが書き込まれたときだけではなく、興味のあるタグの質問が新しく投稿されたときにもメールによる通知を受信することができる。また、コメント中に @username のようにユーザIDを書き込むと、そのユーザに通知メールが送信される。

企業内ツールとして

OSQAは、コミュニティサイトの構築ツールだけでなく、企業内などでの情報共有ツールとしても使える。昔からオンラインドキュメントの共有ツールとしてはWikiWikiWebがあるが、0からドキュメントとしてページを作成するのはちょっと敷居が高く、使いこなせない場合が多かった。しかし、OSQAのように掲示板への質問としてであればドキュメント作成の心理的負荷が低いし、メール通知によってほぼリアルタイムでのコミュニケーションも期待できる。

Python+Django製アプリなので、インストールも簡単だ。小規模な組織であれば、組み込みWebサーバ+sqliteを使って非常に簡単な設定だけで運用することができるだろう。